代表 石合 純夫
(札幌医科大学リハビリテーション医学講座教授 医師)
副代表 橋本洋一
苫小牧東病院理事長
北海道医師会常任理事
【趣旨】
2011年3月11日の東日本大震災による甚大な被害は、皆様の記憶に強く残っており、その復興が未だ十分とは言えない状態であることは、報道等などでも周知のところです。今回の災害の特徴は、大地震に引き続き起こった大津波によって多数の方々が落命されたこと。更にリハビリテーションの見地からは、杖やその他福祉用具などを常用されていた方たちを含め、多くの災害弱者がその生活基盤・生活用具などを奪われ、その後の避難所・仮設住宅生活において、生活不活発病を基にした種々の疾患を発症した点です。
これらは、今後の大規模災害時における支援活動には救命救助のみならず、発災早期から、リハビリテーションを提供する重要性を示していました。そこで、大規模災害リハビリテーション支援関連団体協議会(JRAT:旧東日本大震災リハビリテーション支援関連団体協議会:日本リハビリテーション病院・施設協会、日本リハビリテーション医学会、回復期リハビリテーション病棟協会、日本理学療法士協会、日本作業療法士協会、日本言語聴覚士協会、日本訪問リハビリテーション協会、全国デイケア協会、日本介護支援専門員協会、全国地域リハビリテーション研究会・全国地域リハビリテーション支援事業協議会、日本義肢装具士協会)では全国規模で災害リハビリテーションコーディネーター養成研修を行い、災害リハビリテーションに関するネットワークの構築およびDMATと連動した活動が可能なJRATの育成を行い、来る大災害に備えていくこととなりました。
そこで北海道でもこれら全国規模での動きに連動し、来る大規模災害時にDMAT・JRAT等との連携の下で適時適切に支援活動に参加できるような素地づくり(ネットワーク作り、研修会実施、教育・啓発など)を行うために、リハビリに関わる団体が一堂に会し、北海道災害リハビリテーション推進協議会(Do-RAT)を2014年3月24日結成することとなりました。